鳴子温泉郷 鳴子温泉 ゆさや旅館

鳴子温泉郷(なるこおんせんきょう)は、宮城県大崎市にある、鳴子温泉、東鳴子温泉、川渡温泉、中山平温泉、鬼首温泉の5つの温泉の総称で、日本百名湯にも選ばれています。
今回は、鳴子温泉の中で創業380年の伝統を誇る元祖うなぎ湯の宿「ゆさや旅館」に宿泊しました。
なお、うなぎ湯は、ゆさや旅館の登録商標となっています。

木造2階建てのゆさや旅館は、国の「登録有形文化財」として登録されています。
ゆさや旅館には、男女別内湯と貸切露天風呂があります。

内湯は、大きい浴室と小さな浴室があり、大きい浴室が男性用の時は小さな浴室が女性用となります。
大きい浴室には、湯船が2つあります。

大きい湯船は熱めに設定されており、長湯は難しいかもしれません。

一方、五角形の湯船はぬるめに設定してあり長湯向きです。

内湯は、新うなぎ湯3号、山道新1号泉、山道新2号泉、山道新3号泉、山道新4号泉の混合泉で、泉質は、源泉温度90.2℃、pH=8.2の含硫黄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉です。
浴槽入れ換え時のみ加水して温度調節していますが、その後の加水はなく、加温、消毒なしの源泉かけ流しとなっています。
緑色した温泉は、かすかに硫黄臭がし、舐めると少し苦みがあります。

「元祖うなぎ湯」と銘打つだけあって、しばらく入っていると、肌がヌルヌルしてきます。
お湯自体は、それほどヌルヌルしているわけではありません。

なお、この温泉は日によって色が変わるようです。
初日には、大きい湯船も五角形湯船も透明だった温泉が、翌日には大きい湯船だけ白濁していました。

なお、小さい浴室は、こじんまりとしています。

泉質は、大きい浴室と同様です。

一方、茜の湯と名付けられた貸切露天風呂は、予約して30分間利用できます。
旅館の外にあり、駐車場の裏手を2~3分登っていくと建屋が見えてきます。

貸切風呂にしては、大きめの湯船です。

泉質は、山道新1号泉、山道新2号泉、山道新3号泉、山道新4号泉の混合泉で、源泉温度85.5℃、pH=7.4の含硫黄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉です。
無色透明で、ほのかに硫黄臭がしますが、味はしません。
なお、こちらは、一切加水、加温、消毒のない源泉かけ流しとなっています。

新うなぎ湯3号源泉が含まれていないためか、ヌルヌルというよりは、ツルツルとした浴感です。
少し熱めのお湯ですが、木々に囲まれながら、ゆっくりと過ごすことができます。

夕食、朝食ともに部屋食です。
モダンなメニューも含まれており、古臭くなく、味も満足できました。

ゆさや旅館は、特に接客が丁寧で、非常に快適に過ごすことができました。
なお、ゆさや旅館に宿泊すると、隣にある共同浴場「滝の湯」を自由に利用できます。
こちらは、内湯や貸切露天とも異なる泉質であるため、実質、3種類の温泉を楽しむことができるお得な旅館です。

宮城県大崎市鳴子温泉字湯元84
営業 日帰り不可
料金 日帰り不可

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