秋田県湯沢市にある泥湯温泉「奥山旅館」に泊まってきました。
温泉の色が、泥水のような色の濁り湯であったことから、温泉名も泥湯となったそうです。
なお、私が宿泊した数日後、火事で全焼していまいました。
一日も早い再建を願いつつ、以下、現存している体で書きます。
さて、泥湯温泉には、宿泊棟に混浴内湯、別棟に男女別露天、さらに別棟に男女別内湯、混浴露天、貸切内湯があります。
基本的には全ての湯船で、加水あり、加温なしのかけ流しです。
日帰り客は、この建屋で入浴料を支払うようです。
なお、日帰り客は、混浴内湯、貸切内湯の利用はできません。
さっそく混浴内湯へ向かいます。
その昔は、旅館唯一の湯船だったのでしょう、それなりの人数が入れる広さです。
お湯はとても熱く、長湯とは無縁の浴場です。
源泉の泉質は、源泉温度64.2℃、pH=9.0の単純温泉です。
硫黄臭がし、舐めると苦く、とても単純温泉とは思えません。
宿泊棟を出て一番近いのが男女別露天です。
この湯船が奥山旅館で最も広い湯船になります。
混浴内湯と源泉が異なり、源泉温度88.3℃、pH=3.8の単純温泉となっています。
ただ、泉質は、混浴内湯と似ており、味も苦いです。
お客さんが頻繁に出入りしている日中は白濁しています。
しかし、朝一番で行くと、湯の花が沈んで半透明になっています。
湯船が大きいためか、かなりぬるめです。
熱い源泉が投入される一方で、冷やされた源泉も別のところから投入されています。
男女別露天とはさらに別の棟に、奥山旅館の看板湯船とも言える混浴露天があります。
脱衣所を抜けると、まず男女別の内湯があります。
湯船の温度はとても熱く、長湯向きではありません。
また、内湯の奥にはお目当ての混浴内湯があるため、浸かっている人もあまりいません。
混浴露天は、2つの湯船が上下に並んでいます。
どちらもちょうどよい温度で、2つの湯船に温泉としての違いは感じられません。
女性は、上の湯船近くから出てきますので、男性はなるべく下の湯船に浸かるのがやさしさなのかもしれません。
泉質は、源泉温度67.5℃、pH=2.48の酸性-鉄(Ⅱ)-硫酸塩泉です。
男女別露天等よりも若干茶色がかっている気がします。
少し金臭く、舐めると酸っぱいので、男女別露天とは全く違ったお湯が楽しめます。
貸切内湯は、宿泊者限定となっています。
予約制で、1時間利用できます。
2つの浴槽があり、奥側は立ち湯スタイルとなっています。
一番深いところで120cmあります。
混浴露天と同じ棟にあるため、泉質も混浴露天と同じです。
先客から時間が経っていたようで、湯の花が沈んでいました。
夕飯は、皆瀬牛のオプションを付けたので豪華でした。
調子に乗って地酒飲み比べセットを頼むと、おちょこのおまけ付きでした。
朝食です。
どのお湯も、泥湯温泉という割にはさらっとした浴感ですが、泉質が抜群にいいです。
全焼してしまったのが、本当に残念です。
秋田県湯沢市高松字泥湯沢25
営業 10:00~17:00
料金 大人500円