銀山温泉 能登屋旅館

山形県尾花沢市にある銀山温泉(ぎんざんおんせん)の中で、最も有名であると言っても過言ではない宿、能登屋旅館に2泊してきました。
銀山温泉は、NHK連続テレビ小説「おしん」の舞台となったことでも有名です。
また、能登屋旅館の本館は、国の登録文化財にも指定されています。

銀山開拓の祖である「木戸佐左ェ門」の名が記されています。
今回宿泊した部屋は、「木戸」の文字の左側にある川沿いの2階の部屋です。

能登屋旅館には、男女別大浴場、洞窟風呂、展望露天風呂の3種類の湯船があります。

大浴場は、本館の4階と同じ高さにある別館2階にあります。
入口には、成分表が貼ってあります。
源泉温度63.8℃、pH=6.6のナトリウム-塩化物・硫酸塩泉です。
源泉名を見ると、銀山温泉組合の2号、3号、6号源泉の混合泉であることがわかります。

脱衣所は、とても清潔感があります。

大浴場は、内湯と露天がありますが、どちらもそれほど大きくはありません。
内湯は5~6名、露天は3~4名が入れるほどの大きさです。

湯船は、温泉成分により、わずかにぬるっとしています。

写真ではわかりにくいですが、少し濁っており、微かに硫黄臭がします。
とろっとしたやさしい浴感で、温度もちょうど良いので心地よいです。

本館1階に入口がある洞窟風呂は、貸切タイプで、空いていれば好きな時に利用できます。

扉を開けて、階段を降ります。

階段を降りて行くと、右側に湯船があります。
浴室全体が、少し生臭いような匂いがしました。
岩のせいかもしれません。

こちらも、大浴場と同じ成分表が貼ってありました。
同じお湯なのですが、大浴場よりも透明な気がしました。

展望露天風呂は、完全予約制で、40分間のみ利用できます。
鍵をフロントで借りてから向かいます。
場所は、大浴場よりもさらに上にあり、エレベータはないため、階段を登る必要があります。

登ったところで、内履きから外履きに履き替えます。
サンダルや傘は用意されているものを利用します。

外に出てからは、一本道です。

フロントで借りた鍵で、中に入ります。

浴室内には、シャワーがあり、体を洗うこともできます。
しかし、時間が40分しかないため、事前に洗っておくことをお勧めします。

非常に趣きのある湯船です。
ただし、展望風呂という名前とは裏腹に、展望はよくないです。
そして、温度が非常にぬるい。
源泉から上まで揚げてくるまでに冷めてしまうのでしょうか。

しかし、宿泊したならば、是非利用すべきです。
同じ源泉を使用しているのに、大浴場や洞窟風呂とは違った色を呈しており、湯の花も木材の削りかすのようにたくさん舞っています。
他の浴場とは、全く別物の温泉のようです。

成分表には「沢水(地下水)を加水」と書いてありました。
沢水を加水することによって化学反応を起こし析出した成分かと思って宿の方に聞いたところ、最近は加水をしていないそうです。
非常に不思議です。

食事も美味しく、ボリュームも満点でした。
非常に素晴らしい宿ですが、そのため人気もあるようです。
予約は早めにした方が良いでしょう。

山形県尾花沢市銀山新畑446
営業 日帰り要確認
料金 日帰り要確認

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