福島県福島市飯坂町にある飯坂温泉(いいざかおんせん)は、宮城県の鳴子温泉、秋保温泉とともに奥州三名湯に数えられています。
今回は、飯坂温泉の共同浴場「鯖湖湯(さばこゆ)」へ行ってきました。
鯖湖湯は、飯坂温泉で一番古い湯で、元禄2年(1689)に飯坂を訪ねた芭蕉もこの湯に入ったといわれています。
日本最古の木造建築共同浴場として親しまれてきましたが、平成5年に明治時代の共同浴場を再現した御影石の湯船に改築されました。
戸を開け、正面にある券売機で入浴券を購入し、番台さんへ渡します。
脱衣所と浴室が一体になっている(部屋が分かれていない)のが特徴です。
泉質は、源泉温度51.0℃、pH=8.6のアルカリ性単純温泉です。
源泉名は、湯沢分湯槽と記載されていました。
お湯は、無色透明、無味無臭ですが、目を凝らすと黒い湯の花が確認できました。
ただし、気付かない程度の湯の花の量です。
飯坂温泉の特徴は、その熱さです。
湯船に設置してある温度計は、46℃を示していました。
しかし、地元の方が言うには、鯖湖湯は、9つある共同浴場の中でも温度が低い方だそうです。
強烈な熱さでヒリヒリするかと思いきや、なめらかなやさしい浴感です。
季節も関係すると思いますが、湯あがりは、スッと汗が引いてベトベトしません。
さすが名湯です。
なお、飯坂温泉は、駐車場を探すのに苦労します。
事前に「飯坂温泉オフィシャルサイト」からダウンロードできるアクセスマップで、駐車場の位置を確認しておくとよいでしょう。
福島市飯坂町湯沢32
営業 6:00~22:00(月曜日定休)
料金 大人200円