花巻温泉郷 鉛温泉 藤三旅館

岩手県の花巻温泉郷にある鉛温泉藤三旅館(なまりおんせんふじさんりょかん)へ行ってきました。

鉛温泉は、今から600年程前、旅館経営者の祖先がキコリをしている時に、岩窟から出てきた1匹の白猿が、カツラの木の根元から湧出する泉で手足の傷を癒しているのを見て、これが温泉の湧出であることを知り、1443年頃に仮小屋を建て、一族が天然風呂として開いたと伝えられています。
その後、大衆の浴場とするべく1786年に長屋を建て温泉旅館として開業したのが始まりだそうです。
ちなみに、「鉛」は地名で、温泉の成分に鉛が関係しているなどということはありません。

藤三旅館には、4つの湯船があります。

今回は、そのうちの2つ「白猿の湯」「桂の湯」に入ってきました。
なお、今回は入らなかった残りの2つ「白糸の湯」「銀の湯」は、男性専用時間、女性専用時間と分かれているため、注意が必要です。

白猿の湯は、藤三旅館のメインの湯船です。
原則、混浴となっていますが、女性専用時間(6:00~7:00、14:00~15:00、19:30~21:00)があります。

入口の開けると、目の前に階段にがあり、下に湯船が見えます。

脱衣所は、丸見えです。

天然の岩をくりぬいて作った湯船の底から、温泉が湧き出ています。
ここは、日本一深い自噴天然岩風呂として有名で、湯船の深さは、約1.25mあります。
したがって、立って入る立位浴となります。
温泉は、171cmの私の乳首ぐらいまでありました。

泉質は、源泉温度40.9℃、pH=8.0の単純温泉です。
無色透明、無味無臭でした。
白猿の湯は、温度調節をするため、桂の湯の源泉を30~40%、銀の湯の源泉を20~30%混ぜているそうです。

桂の湯は、桂の木の根本から湧き出たという鉛温泉の由来から名を取った男女別浴のお風呂です。
内風呂と露天風呂のほかに、川の間近に造られた野天風呂、計3つの湯船があります。
内風呂は、少し熱めです。

露天風呂は、内風呂と直結しています。
こちらはぬるめで長湯向きです。

さらに、露天風呂から下へ続く段差があります。

露天風呂の下に位置する野天風呂は、さらにぬるめです。
川に最も近い位置にあります。

藤三旅館は、5本の源泉を持っているそうですが、ほぼ同じ泉質のようです。
日帰り入浴の場合には、有名な白猿の湯さえ押さえておけば良いように思います。

岩手県花巻市鉛字中平75-1
営業 7:00〜21:00(受付は20:00まで)
料金 大人700円

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