四万温泉 積善館

はじめに

群馬県中之条町にある四万温泉「積善館」に宿泊しました。

積善館は、四万温泉を代表する宿で、映画「千と千尋の神隠し」のモデルの1つと言われています。

積善館には、「本館」「山荘」「佳松亭」の3つの建物がありますが、今回は最も歴史のある「本館」を利用しました。

温泉

積善館には、3つの建物それぞれに浴場があります。

「元禄の湯」と混浴風呂「岩風呂」は本館、無料貸切風呂「山荘の湯」は山荘、「内風呂・露天風呂」と有料貸切風呂(「積」と「善」)は佳松亭にあります。

元禄の湯

元禄の湯は、テレビや雑誌でよく見かける、積善館で最も有名な浴場です。

入口は少し高くなっているので、浴場全体を見渡すことができます。

浴室内に脱衣所があり、かつ湯船よりも高いところにあるため、先客からは丸見えです。

蒸し風呂も2ブースあります。

中は座椅子のようにタイルが張ってあります。

歴史を感じます。

洗髪できるのは1か所のみです。

元禄の湯の泉質は、源泉温度64.0℃、pH=6.6のナトリウム・カルシウム-塩化物硫・酸塩泉です。

源泉名は「明治(の)湯」とありました。

以下で紹介する浴場と同じ源泉を使用していると思われますが、元禄の湯だけ分析日時の違いから数値が異なります。

各湯船に付いている蛇口をひねれば熱い湯が出てきますが、湯船の底にも湯口があり、こちらからは絶えず流入しています。

無色透明、無味無臭の温泉で、しっとりとした浴感です。

共同浴場の「河原の湯」や以下で紹介する岩の湯と異なり、金臭さはありません。

岩の湯

岩の湯は、積善館にある唯一の混浴風呂です。

元禄の湯と同じ「明治の湯」源泉ですが、成分表を確認すると、源泉温度67.4℃、pH=6.6のナトリウム・カルシウム-塩化物硫・酸塩泉となっていました。

こちらは、他の浴場と違い、金臭さがあります。

山荘の湯

無料貸切風呂「山荘の湯」は名前のとおり国登録有形文化財である山荘の建物内にあります。

本館から山荘へ移動する際は、「浪漫のトンネル」を通ります。

建物内にあるとは思えない造りです。

山荘の湯は2か所あり、空いていれば自由に使えるシステムです。

泉質は、岩の湯と同じです。
どちらも元禄の湯のような雰囲気の浴室となっています。

内風呂・露天風呂

山荘の建物の先に、佳松亭があります。

この建物には、内風呂と露天風呂、有料貸切風呂がありますが、今回は有料貸切風呂を利用しませんでした。

内風呂と露天風呂は、いわゆる、おしゃれな大浴場です。

使用されている源泉は明治の湯であり、岩の湯や山荘の湯と同じです。

外に出ると、露天の源泉流入口があります。

右手方向に湯船が広がっていて、内風呂以上に大きい造りになっています。

大きい湯船が好きな方、外の景色を見ながらリラックスしたい方にお勧めです。

ただ、湯船が大きい分、他の湯船の方が湯の回転は速いです。

食事

夕食

夕食は、六角形の重箱スタイルになっています。

全体的にはお値段相応だと思いますが、特に刺身がおいしかったと記憶しています。

朝食

質素ですが、納豆と温泉卵が付いており、満足でした。

感想

日帰り入浴の料金が安くないので、基本的には宿泊者を優先している宿のようです。
熊本の黒川温泉のように日帰り客も大勢受入れる体制でないため、ゆっくりと温泉を楽しむことができると思います。
四万温泉を訪れるならば、一度は泊まりたい宿です。

データ

群馬県吾妻郡中之条町四万温泉
営業 11:00~17:00(受付~16:00)
料金 大人1,200円

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