箱根湯本温泉 萬翠楼福住

はじめに

箱根湯本駅から歩いて5分のところにある萬翠楼福住ばんすいろうふくずみに宿泊しました。

偶然にも、森鴎外が「青年」を執筆した部屋でした。

萬翠楼福住には、

  • 明治棟・萬翠楼
  • 明治棟・金泉楼
  • 昭和棟

の3棟があります。

明治棟の2棟は、現役旅館として初めて国の重要文化財建造物に指定されたそうです。

萬翠楼の建物は、歴史を感じる建物で、宮大工が釘一本使わずに建てたものだそうです。

温泉

浴場は2つあり、時間により男女が入れ替ります。

扇の湯

扇の湯は、少し狭めの内湯です。

奥にスライドドアがあり、外に出ると桧造りの「木の露天」があります。

泉質は、源泉温度42.4℃、pH=8.9のアルカリ性単純温泉です。

明治時代に横穴掘削で開発した源泉がかけ流しで使用されています。

源泉温度からして、加温はされていると思われます。

無色透明、無味無臭の温泉で、一見するとなんの特徴もなさそうです。

しかし、入ってみると、ものすごくやわらかい浴感に驚きます。

公式ホームページには「真綿にくるまれるよう」と評価する人もいるとありましたが、誇張はありません。

一円の湯

もう一方の浴場の内湯は、「一円の湯」と呼ばれる円形の湯船です。

扇の湯の裏側に当たります。

湯は、湯船の中から注がれています。

外に出ると露天風呂があります。

一円の湯に比べると少し狭めです。

食事

夕食

食事も手の込んだもので、質・量ともに大満足でした。

なお、料理が載っていたお盆は鎌倉彫で、大変貴重なものだそうです。

朝食

朝食も、夕食とは異なるお盆が使われています。

感想

萬翠楼福住は、昭憲皇太后、有栖川宮熾仁親王、木戸孝充、井上馨、伊藤博文、福沢諭吉等の多くの文人墨客が宿泊してきた歴史ある旅館だけあって、お湯も食事も品がありました。
何かの記念日に利用したい格式高い宿です。

データ

神奈川県足柄下郡箱根町湯本箱根町湯本643
営業:日帰り不可
料金:日帰り不可

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