初回:2015.4.27
再1:2016.3.4
はじめに
和歌山県田辺市本宮町にある湯の峰温泉は、約1800年前に発見された日本最古の温泉といわれ、熊野へ詣でる前の湯垢離場とされていた由緒ある温泉です。
なお、湯の峰温泉は、熊野本宮温泉郷の一部として川湯温泉、渡瀬温泉とともに国民保養温泉地に指定されています。
今回は、江戸時代から続く「旅館あづまや」に宿泊しました。
温泉
旅館あづまやには
- 男性浴場
- 女性浴場
- 貸切風呂(2つ)
があります。
なお、男性浴場、女性浴場は、夜12時で男女が入れ替わります。
男性浴場
内湯
男性浴場には、内湯として大小の湯船、蒸し風呂があり、さらに露天風呂もあります。
大きい方の湯船は、内湯のメインの湯船です。
熱い源泉を加水して温度調整しており、熱めの44℃に設定してあります。
環湯という名の源泉が使用されており、その泉質は、源泉温度92.5℃、pH=7.6の含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉です。
硫黄臭と薬臭に槇の香りが混じり合ったような匂いがしました。
少し白濁していますが、透明に近いです。
一方、小さい方の湯船は「さまし湯」と名付けられ、42℃の適温に設定されています。
こちらの湯船は、加水せずに冷ました源泉100%の温泉です。
最も泉質がよい湯船と言ってよいでしょう。
大きな湯船よりも白濁しており、湯の花も量も多いです。
メタケイ酸を多く含むせいか、非常になめからでやさしいお湯です。
湯口には飲泉用のコップがあります。
飲んでみると、ほのかな硫黄臭が鼻を抜け、塩味や甘みが複雑に混じり合ってプラスマイナス0になったようななんともいえない味ですが、まろやかな口当たりです。
蒸し風呂
蒸し風呂は、高温で湧出した温泉をそのまま利用しているそうで、このような蒸し風呂は日本に数軒しかないそうです。
露天
男性浴場は、脱衣所を分岐点として露天風呂もへも着替えずにそのまま浸かることができます。
湯の花はありますが、内風呂よりも透明感があるお湯だったので加水が多めなのかもしれません。
女性浴場
内湯
女性浴場も、露天風呂が直結していないことを除けば、男性浴場同様の造りになっています。
露天
独立した女性露天風呂は、男性浴場に直結している露天風呂よりも雰囲気があります。
日本庭園を専門とする京都大学教授の設計によるものだそうです。
貸切風呂
貸切風呂は、2つあります。
湯船大きさは多少違うものの、こじんまりとした小さめのお風呂です。
食事
夕食
夕食は、上品な味で、多すぎず少なすぎず、ちょうど良い量でした。
特に、紀南地方でしか食べることのできない美熊野牛の温泉しゃぶしゃぶは、思わず唸ってしまうおいしさでした。
ご飯も温泉で炊いているため、色が少し黄色くなっています。
朝食
朝食は温泉おかゆをいただけます。
感想
まさに、温泉尽くしの一泊二日を満喫できました。
データ
和歌山県田辺市本宮町湯峯122
営業:13:00~15:00
料金:大人720円