2日目は、蒸留所巡りです。
最初は、グレンファークラス蒸留所へ向かいました。
グレンファークラス蒸留所は、1836年に創業された、数少ない創業者一族による独立経営の蒸留所のうちの1つです。
昔ながらの伝統的な方法にこだわり、その味わいに誇りを持っています。
そして、兎にも角にも、全量シェリー樽熟成にこだわっていることで有名です。
ゲストハウスマネージャーの方に、蒸留所を案内していただきました。
スペイサイドで最大級のボール型のポットスチルは圧巻でした。
近づくことは許されませんでしたが、スピリットセーフ(蒸溜の序盤と終盤に出てくる液体は不純物を多く含むため、それらを除くために、蒸溜されて出てきた液体を選別する道具)もありました。
貯蔵庫には、所狭しと樽がならんでいましたが、残念ながら自分の生まれ年が書かれた樽を見つけることができませんでした。
最後に、お土産の検討です。
ここに来る前から、少なくとも2本は購入したいと思っていました。
オブジェとしての1本と普段飲み用としての1本です。
オブジェとしての1本はファミリーカスクを置いて他にはありません。
「グレンファークラス ザ ファミリーカスク」とは、オーナーが所有する5万樽ものストックから選び抜かれた1954年~2001年蒸留の中から各年の一番よい樽をシングル・カスクでボトリングしたシリーズのことを言います。
そうなると、じゃあ、何年と記載されたボトルを買うかということになります。
色々と考えられる要素はあるのでしょうが、やはり自分の生まれ年が記念になりますよね。
かなり高い買い物でしたが、これはもう仕方ないです。
高級置物のようなものです。
さて、今度は普段飲みボトルの検討です。
グレンファークラスのオフィシャルボトルの多くはアマゾンや楽天を利用すれば簡単に手に入ります。
したがって、ここでしか買えないもので、かつ適度なお値段のものを選ぶことがミッションです。
説明を受けたところ、お薦めは会計カウンターの真正面の最上、ど真ん中に飾ってあるもので、カスクストレングスの最後の1本ということでした。
お値段は145ポンド、普段飲みするには私の給料に対して高すぎます。
しかし、わざわざここまで来て出し渋り、後悔はしたくありません。
結局、オブジェ用ボトルで金銭感覚が狂っていたこともあり、「ええい、ままよ!」とテイスティンググラス2脚も合わせて購入してしまいました。
こうして、我が家の棚に2つのボトルが鎮座することになりました。
次は、グレンフィディック蒸留所へ向かいます。