福島県福島市土湯温泉町にある赤湯温泉好山荘(あかゆおんせんこうざんそう)へ行ってきました。
舗装された道路を走っていると看板が出てくるので、そこで未舗装の砂利道の方へ逸れて3~5分ほど降っていくと好山荘が見えてきます。
玄関を入って右手に受付があるのですが、常駐していません。
受付に人がいない場合は、左手奥の方にある部屋にいるはずなので、そちらに声をかけます。
入浴料を支払う際に、赤湯はこっち、白湯はあっちと、簡単な説明をしてくれます。
そう、ここの最大の特徴は、紅白の温泉が楽しめることなのです。
先に白湯へ入るのがおすすめです。
玄関に向かって右後方、来た道を戻ります。
男女別のお風呂になっており、入口で分岐があります。
なお、分岐のところに成分表が貼ってあります。
単純硫黄泉で、源泉温度は49℃、pH3.9と強めの酸性です。
驚くのは脱衣所。
なんなのでしょうか、これは。
大きなタンクの中で着替えます。
湯船は4~5人が入れる程度の大きさです。
微かに硫黄の匂いがします。
お湯は白濁しており、細かな湯の花が舞っています。
お湯を舐めてみましたが、味は感じられませんでした。
湯船には、源泉(奥)と水(手前)が注がれています。
源泉温度が49℃なので、当然ですが、ものすごく熱いです。
加水なしでは無理です。
私が着いた時には先客がいて、水全開でした。
さきほど白湯をおすすめした理由は、白湯は熱すぎて長湯できないからです。
他の利用者も話していましたが、まずは、白湯にサクっと入るのが良いと思います。
次に赤湯に入ります。
こちらは建屋の中から入るので、もう一度、玄関へ戻ります。
玄関を入って左奥にお風呂の入り口があります。
暖簾の先は階段になっており、正面突き当たりの戸が男性、左側が女性となっています。
右側には成分表が貼ってあります。
源泉温度は66℃と、白湯に比べさらに熱い湯です。
pHは6.3と中性に近いのですが、白湯に比べ、硫酸イオンは4倍、美肌成分であるメタケイ酸は6倍以上の濃度で、その他の成分も白湯より多いことがわかります。
なお、こちらは単純硫黄温泉ではなく、単純温泉となっています。
なぜ単純温泉かというと、硫黄温泉か否かは、遊離硫化水素(H2S)、硫化水素イオン(HS-)、チオ硫酸イオン(S2O32-)の3成分に含まれるイオウ元素(S)の重さで決まり、硫酸イオンの(S)は関係ないからです。
突き当たりの戸を開けると、すぐ脱衣所になっています。
湯船は2つ、内湯と野天があり、内湯は3人分ぐらいの広さの湯船となっています。
硫黄と鉄の混じりあった匂いがしますが、色のインパクトに比べると、こんなものかと思う程度の匂いです。
舐めるてみると、すこし鉄臭く、苦味を感じます。
源泉と水を別々に湯船に入れるのではなく、注ぎ口の手前で混ぜて注いでいます。
それでも、少し熱めになるよう、加水量が調整されています。
なお、内湯のオーバーフローしたお湯は、外湯に回されています。
野天は、内湯と繋がっており、ドアを開けると下に見えます。
内湯より、ぬるく、十分に長湯ができます。
注ぎ口からは、内湯のオーバーフロー分以上のお湯が注がれています。
源泉をそのままプラスしているのであれば内湯よりぬるくなるはずはないので、女性内湯のオーバーフロー分でしょうか。
お湯の鮮度的には、内湯推奨です。
ここは、秘湯デビューの思い出深い温泉です。
初めて来たときは、泥水のような色に驚きました。
2種類の泉質の源泉かけ流し温泉が楽しめる、非常
にレベルの高い温泉ですので、おススメします。
福島県福島市土湯温泉町字鷲倉1
営業 10:00 ~ 14:00(4月中旬 ~ 11月下旬)
料金 大人500円