はじめに
昔はここで鉄砲製造をしており、その後改築して上杉家の保養御殿時代として明治まで続いたそうです。
温泉
東屋には
- 男女別内湯
- 男女別露天
- 2つの貸切内湯
がありますが、内湯と露天は共通の脱衣所となっており、左側のドアが内湯、右側が露天の入り口となっています。
男女別内湯
JR東日本の「地・温泉」のポスターにも使われている滝風呂(打たせ湯)があるのは男女別内湯になります。
浴室に入ると、目の前に滝風呂(打たせ湯)があります。
右手には上がり湯があります。
滝は3本あり、落ちてくる湯の強さが違います。
手前が弱く、奥が強くなっています。
なお、この滝風呂のみ加水されています。
たまたま人がいなかったから良かったものの、人の肌に直撃した湯に浸かるのはちょっと抵抗があります。
落ちた滝が湯船に流れてくる様子がわかります。
泉質は、源泉温度57.2℃、pH=7.3のカルシウム-硫酸塩泉です。
使用源泉名には、白布第1号源泉から3号源泉と書かれており、3つの源泉をまとめて使用しているようです。
無色透明無味ですが、石膏泉特有の匂いの中にかすかに硫黄臭を感じました。
石膏泉といえば「キシキシ感」ですが、全くと言ってよいほど感じず、むしろさらっとした浴感でした。
上がり湯は、体感で40℃強ほどのぬるめの設定です。
温まった体をほどよくクールダウンしてくれます。
男女別露天
露天風呂は、かなり広い造りになっています。
なお、女性の露天は広くない代わりに2階もあるとか。
メインの湯口は湯船の奥にあります。
東屋では、1つの源泉を全ての浴場に振り分けているため、露天も内湯や貸切湯と同じ泉質です。
湯船の左側にもホースがありますが、こちらはチョロチョロとしか出ていません。
外気の冷たさの中で湯の温かさを感じられるのは、冬の露天風呂の醍醐味です。
さらに、内湯同様に白い細かい湯の華が舞っていて、雪景色とマッチしていました。
内風呂(滝風呂と湯船)が加水されていることを考えると、冬は露天一択だと思います。
貸切内湯(石風呂)
脱衣所までは、10段ほど階段を上ります。
1つの岩石をくりぬいた「一枚石の石風呂」は、上杉家の保養御殿時代の大きな庭石を、昭和26年から2年かけて手彫りしたそうです。
貸切内湯(家族風呂)
東屋で最も小さい湯船です。
バリアフリー設計だそうですが、不自由がない人にとっては利用頻度は低いと思います。
食事
夕食
夕食は、米沢牛コースでした。
山形のりんごワインから始まり、山形の郷土料理「冷汁」や名物の「玉コン(ニャク)」など、山形らしいメニューが並びます。
メインディッシュは、コース名のとおり米沢牛のサーロインステーキです。
量は少ないですが、脂が乗っていて十分満足できます。
朝食
朝食はおしんこ類が多い印象ですが、温泉卵や鮭もあり、程よい量でした。
感想
ところどころでホースがむき出しだったり、建付けが悪かったり、「なんでソコまでこだわってるのにココが抜けているの!」と突っ込みたくなるところもチラホラあります。
ただ、食事はおいしく、湯使いも最高で、温泉の質も抜群でした。
総じて、素晴らしい1泊を過ごすことができて、大変満足でした。
データ
山形県米沢市関1537
営業:11:00~16:00
料金:大人700円