初 回:2015.11.20
再訪1:2017.2.4
はじめに
青森県青森市にある酸ヶ湯温泉旅館に宿泊しました。
酸ヶ湯には、5つの源泉があり、そのすべてが「療養に適した温泉」として効能が認められているそうです。
玄関先にある券売機で入浴券を購入し、フロントに渡します。
温泉
ヒバ千人風呂
酸ヶ湯にある5つの源泉は、全て総ヒバ造りの大浴場「ヒバ千人風呂」で楽しむことができます。
ただし、ヒバ千人風呂は混浴になっているので、女性はそれなりの勇気が必要です。
手前に熱湯、右奥に四分六分の湯、左側手前に冷の湯、左奥に湯瀧があります。
熱湯は、ヒバ仙人風呂の正面にある湯船になります。
長い時間温もりが持続し、後々まで体が温まることから、そう名付けられているようです。
熱湯のみ床下から温泉が投入されています。
泉質は、源泉温度50.0℃、pH=1.7の酸性・含鉄・硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)です。
一番奥にある湯船が四分六分の湯です。
熱湯より熱く感じますが、温まりの持続具合が熱湯より短く、結果、四分から六分ぐらいの温まり具合になると言われています。
泉質は、源泉温度49.6℃、pH=2.0の酸性・含鉄・硫黄-アルミニウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)です。
温まり具合が熱湯よりも劣ると言っても、やはり熱い分だけ熱湯よりも入りにくい湯船です。
その他にも、冷の湯(かけ湯)、湯瀧(打たせ湯)があります。
鹿の湯、冷の湯(大)及び(小)の3源泉の混合泉となっており、その泉質は、源泉温度42.2℃、pH=2.0の酸性・含硫黄-アルミニウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)です。
5つの源泉のいずれも、白濁した強酸性の硫黄臭がする湯で、舐めるととても酸っぱいです。
ピリッとした刺激があり、すっきりとした浴感ですが、湯あがりは、体に負担がずっしりかかっていることがわかります。
泉質が少しずつ違いますが、温度以外の差を肌で感じることはできませんでした。
玉の湯
酸ヶ湯には混浴の「ヒバ千人風呂」の他に、男女別内湯「玉の湯」があります。
こちらは、ヒバ千人風呂と異なり、シャンプー等が可能です。
ヒバ千人風呂と比べるととても小さな湯船のため、ヒバ千人風呂の方に人が集まり、比較的空いています。
源泉はヒバ千人風呂の冷の湯や湯瀧と同じ混合泉が使用されており、泉質は、源泉温度42.2℃、pH=2.0の酸性・含硫黄-アルミニウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)です。
食事
夕食
夕食はおいしいのですが、交通不便地のためか、少し物足りなさを感じます。
温泉のブランドに全振りしている印象です。
朝食
朝食は、バイキングでした。
宿泊客が多いため、バイキングでないと回らないのかもしれません。
感想
湯治場として「超」が付くほど有名な酸ヶ湯温泉。
食事は少し質素ですが、浴場の造り、独特の泉質など総合的にみると、やはり素晴らしい温泉宿だと思います。
また、硫酸に相当する酸性度の温泉は、浸かりすぎる体に負担がかかり、肌も荒れるので注意が必要です。
データ
青森県青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50番地
営業:ヒバ千人風呂(混浴) 7:00~17:30(女性専用時間8:00~9:00)
玉の湯(男女別)9:00~17:00
料金:大人600円(1,000円でヒバ千人風呂、玉の湯どちらも入浴可能)