はじめに
普段山登りをする方にとっては問題ない道のりですが、ハイキングのつもりで歩き出すと厳しいかもしれません。
ランニングシューズの類いはお勧めできません。
以下は、加仁湯から手白澤温泉へ行く道を撮ったものです。
手白澤温泉の建物は新しく、山の中にあるとは思えないモダンな造りです。
手白澤温泉には、男女別に内湯と露天があります。
いずれも「兵次郎の湯」と名付けられた源泉を使用してます。
温泉
内湯から直接露天へ行けるので、脱衣所は男女それぞれ1か所のみです。
なお、1日6組しか取らないにも関わらず、やけに広い脱衣所でした。
内湯
洗い場は、内湯の浴室内にあります。
蛇口はなく、掛け流されている温泉で洗います。
内湯の湯船は大きく、贅沢な広さです。
窓が全開なので開放感があります。
湯口は少し高いところにあり、ドバドバと湯船に注がれています。
泉質は、源泉温度52.2℃、pH=6.9の単純硫黄泉(硫化水素型)です。
口に含むと、さわやかな硫黄臭が鼻を抜けますが、味そのものはありません。
湯は、無色で若干白濁しているように見えます。
硫黄泉かつ熱めのお湯のため、かすかにピリっと刺激があります。
しかし、刺激を打ち消すような、肌に馴染むようなマイルドさもあり、絶妙なバランスです。
露天風呂
洗い場の左側から外へ出ると露天があります。
露天の湯船も、内湯に負けず劣らず大きめの造りです。
他の人が入浴していてもストレスにならないよう、あえて大きめに造っているのだと思います。
温泉は、流しそうめんのように注がれています。
湯の通り道には、白い温泉成分がこびりついています。
露天の湯口も、内湯同様、少し高めのところにあります。
ドバドバと湯を湯船に落としています。
湯口の温度は内湯とほとんど変わりありませんが、外気に触れる分、内湯よりもぬるく、ちょうど良い温度になっています。
湯は、内湯よりも透明感があり、湯の花も内湯のそれよりも細かく、量も多いように感じました。
おそらく、湯の温度や空気との触れ具合に関係していると思われます。
内湯よりも、さらにまろやかで、露天の方が好みの浴感でした。
食事
夕食
夕食は、洋風に仕立ててありますが、岩魚や山菜を使用した温泉旅館らしい食材をしっかりと使用しています。
また、チーズやサーモンも燻製にして、ひと手間加えてあり、美味でした。
朝食
朝食は、少し物足りなさを感じました。
感想
手白澤温泉は、泉質、風呂の造り、露天からの景色など、温泉については申し分ありません。
また、食事は女性が好みそうな上品な感じで、口に合わないといったことはないと思います。
登山道のような道を約2時間歩かなければなりませんが、それでも再訪したいと思える素敵な宿でした。
データ
栃木県日光市川俣870-2
営業:通年
料金:日帰り入浴不可