湯の峰温泉 公衆浴場(くすり湯)

はじめに

和歌山県田辺市本宮町にある湯の峰温泉は、約1800年前に発見された日本最古の温泉といわれ、熊野へ詣でる前の湯垢離場ゆごりばとされていた由緒ある温泉です。

湯の峰温泉には2つの共同浴場(公衆浴場とつぼ湯)がありますが、受付は共通です。

公衆浴場には、「一般湯」と「くすり湯」の2種類があります(正確には、貸切のくすり湯もあります。)。

ここでは、高温の源泉を加水せずに冷やして使用している湯を「くすり湯」、源泉を水で50%に薄めた湯を「一般湯」と呼んでいます。

写真手前に写っているドアは「一般湯」で、「くすり湯」は、受付の裏手にあります。

それぞれ料金が異なり、「一般湯」と「くすり湯」の両方に入るためには、両方の料金を支払わなければなりません。

温泉

湯船は共同浴場らしい造りで、適度な広さがあります。

しかし、湯船の中に段差があり、湯口付近(写真左側)は高くなっているため、ゆっくり肩まで浸かれる範囲は狭いです。

泉質は、源泉温度89.6℃、pH=7.8の含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉です。

硫黄臭と薬草の香り混じり合ったような、体に効くこと間違いなしと思わせる匂いです。

湯口には、湯の花が一所懸命にぶらさがっていました。

お湯を舐めてみましたが、匂いとは裏腹に、味はあまり感じませんでした。

いざ浸かると、体に堪える強い湯であると感じました。

湯船も熱めに設定されているようで、ダブルパンチです。

途中から入ってきた外国の方は、1分もしないうちに出て行ってしまいました。

感想

夜9時頃に入浴したこともありますが、利用客数に比して湯量が少ないため、温泉の新鮮味には欠けました。
しかし、湯の峰温泉の宿のもらい湯をしない限り、加水していない湯船は「くすり湯」しかないため、温泉ファンは入らずには帰れない湯船です。

データ

和歌山県田辺市本宮町湯の峰110
営業:6:00~22:00
料金:大人390円(つぼ湯を利用すれば無料)

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