はじめに
静岡県伊豆市にある土肥温泉の共同浴場「馬場温泉 楠の湯」へ行ってきました。
おそらくは、馬場区共同浴場「楠の湯」という意味だと思われます。
外にある券売機で入浴券を購入し、ドアを開けたところにいる番台さんへ渡します。
温泉
内湯
楠の湯は、内湯と露天があります。
内湯は熱めで、露天はぬるめになっています。
浴室内には、若山牧水の詩が書いてありました。
最初の「我山」に似た漢字は、「しばやま」と読むようです。
泉質は、源泉温度54.3℃、pH=8.3のカルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉です。
無色透明、無味無臭の癖のないすっきりとした浴感の温泉です。
なお、古い成分表が掲示されており、源泉温度57.8℃、pH=8.4となっていました。
土肥温泉では、6種類の源泉(下庄田、山ノ神、水口、水口洞、中村、三原)を混合・塩素消毒されたものが配湯されているので、他の共同浴場と同じ温泉です。
ただし、楠の湯については、他の共同浴場と異なり、加水しているとの案内がありました。
露天
露天は、2人が入れるぐらいの小さな湯船です。
家の庭に造ったような、非常にこじんまりとしたもので、景色はあまりよくはありません。
感想
楠の湯は、土肥温泉の共同浴場の中でも外来客が多いようです。
データ
静岡県伊豆市土肥795-2
営業 13:00~21:00(毎週火曜日定休)
料金 大人400円
参考
土肥温泉発祥の湯を「鉱湯」といいます。
江戸初期に安楽寺境内の坑口から温泉が湧出したのが始まりで、金鉱を採掘していた間部(まぶ)彦平に因みに、鉱湯と呼ばれたそうです。
現在は入浴できませんが、安楽寺境内にて150円で拝観できます。
坑内の岩壁からは、温泉が染み出ており、コケが生えているところもありました。
土肥温泉を訪れた際は、拝観してはいかがでしょうか。