初 回:2014.7.20
再訪1:2017.7.29
はじめに
岩手県雫石町にある国見温泉(くにみおんせん)は、1800年頃に開湯し、当初は南部藩の湯治場でした。
今回は、「石塚旅館」へ行ってきました。
南部藩没落とともに現在の経営者の先祖が買い受け、現在は6代目だそうです。
この旅館には、混浴露天風呂、男女別内湯が2つ、女性用露天風呂の計4つのお風呂があります。
内湯はそれぞれ、薬師の湯、小浴場と名づけられています。
温泉
混浴露天
混浴露天へ行くには、サンダルを履いて外へでます。
外へ出てから15秒ほどで着きます。
脱衣所は、左右に分かれており、湯船に浸かっている人からは、ほぼ丸見えです。
7~8人は入れる湯船には、鮮やかなグリーンの温泉が注がれています。
こんなに鮮やかなグリーンはみたことがなかったので、感動しました。
泉質は、源泉温度49℃、pH=7.0の含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉です。
オイル臭がし、口に含んでみると、メロンソーダのような色からは想像しえない苦さです。
お湯は結構熱めです。
ずっと浸かっているのは難しいと思います。
出たり入ったりを繰り返すと良いでしょう。
湯船の底には、淡い緑色した湯の花が溜まっています。
泥のような感触です。
湯の花が湯船の底に沈殿していたため透明でしたが、湯をかき混ぜると、湯の花が舞いあがり、白濁しました。
内湯
小浴場
内湯の1つである小浴場は、さきほどサンダルを履いたところにあります。
脱衣所は、細長い造りで、ちょっと狭いです。
シャンプー等があるため、体が洗えます。
湯船は、混浴露天よりは狭いですが、特別小さいわけではありません。
こちらは、混浴露天より体感で1℃ほど熱いです。
リラックスしながら浸かる温度ではありません。
こちらは湯の花が浮いています。
特別ツルツルスベスベはしませんが、熱さもあって少し刺激があります。
なお、この内湯には外へ出られるドアがあり、先ほどの出入口を通らずに露天風呂へ行くことができます。
薬師の湯
もう1つの内湯である薬師の湯は、露天風呂とは違う方向にあります。
最近改修したのか、小浴場よりもきれいです。
こちらの湯船は大きく、10人以上は入れる大きさです。
他の湯船に比べ、適温でした。
なお、ここの温泉の成分と鉄が化学反応を起こすと黒色になるそうです。
硫化鉄が生成するのだと思います。
感想
この旅館の温泉の色は、本当に美しいです。
最も好きな温泉の中の1つです。
データ
岩手県岩手郡雫石町橋場国見温泉
営業 10:00~16:00(5月初旬~11月初旬)
料金 大人500円